小惑星探査機「はやぶさ」は5日、地球の着地予定区域に向かうコースへの軌道修正に成功した。13日深夜、オーストラリア南部のウーメラ地区に小惑星「イトカワ」表面の物質を収めたカプセルが着地することが確実になった。
「はやぶさ」は2003年5月に地球を発ち、05年11月小惑星イトカワに到着し、3回の接地と1回の着陸に成功した。カプセルは13日、地球の大気圏再突入3時間前に本体と切り離され、高度10キロでパラシュートを開き、信号を発しながら降下する。「はやぶさ」本体は、大気圏再突入時に消滅する。
着地想定区域は長さ約200キロ、幅約20キロで、ヘリコプターによる探索・回収チームがカプセルの発見、回収にあたる。