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植物原料に安全な強力接着剤開発

2010.02.25

 あらゆる植物に含まれる分子を高分子化することで、既存の瞬間接着剤に比べ2倍も接着強度が高い材料を金子大作・北陸先端科学技術大学院大学助教が開発した。

 植物のあらゆる細胞壁に含まれるポリフェノールの1種、桂皮酸類と、酢酸誘導体などの触媒を混合、加熱することでつくられる。従来の接着剤とは異なる接着機能を持つことから、接着する材料表面に傷を入れるなどの前処理の必要もなく、ガラスや金属を含むあらゆる材料を接着できる。また、植物由来であるため健康にも悪影響の心配もないという。

 自動車車体などさまざまな材料から成る複雑な構造製品に使用すれば軽量化が期待できる、と金子助教は言っている。

 この研究成果は、日本科学協会の研究助成で得られた。

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