日韓の放送局8局と「さっぽろ雪まつり」会場をインターネット回線で結び、使うときだけネットワークを借りる(ネットワークオンデマンド)技術を利用した放送ライブ実験が行われた。
この実験は情報通信研究機構と韓国国立情報社会振興院が共同で4日と6日に実施した。情報通信研究機構は、1台のルータを仮想化することにより複数のルータとして構成して利用できるサービスを同機構のオープンネットワーク「JGN2plus」に導入して、今年度から提供している。このサービスと日米で開発された複数のオンデマンドネットワーク技術を用いて、8局をオンデマンドに結ぶ実験ネットワークを複数、構築した。
この実験ネットワークを通じたオンデマンドネットワーク同時放送配信実験が行われ、さっぽろ雪まつり会場からのハイビジョン映像も地上テレビ放送で放映された。
今回の実験で確認された技術、運用方法は、ネットワークへの投資の重複を解消し、通信・放送事業サービスにおける新しいビジネスモデル構築の可能性などをもたらす、と情報通信研究機構は言っている。