乾燥や高い塩分濃度に強い作物を作り出すのに役立つと期待される遺伝子を、国際農林水産業研究センターなどの研究チームが発見した。
同センターが、東京大学大学院農学生命科学研究科、理化学研究所と共同で見つけたのはAHK1遺伝子と呼ばれる。バイオ研究のモデル植物となっているシロイヌナズナから、見つけた。AHK1遺伝子の役割について調べた結果、この遺伝子が破壊されたシロイヌナズナは乾燥や高い塩濃度に対する耐性が低下していることが確かめられた。
研究チームは、今後イネやコムギのほか、開発途上地域の作物などにこの遺伝子を導入して、干ばつや塩害に強い作物の開発を目指したいと言っている。