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ベンゼン検出のドリンク剤自主回収

2006.08.07

 厚生労働省は、7日、市販されている医薬品ドリンク、医薬部外品ドリンクを検査した結果、21品目のうち1品目から、水道水の基準を超すベンゼンが検出されたと発表した。

 このドリンク剤は、小林薬学工業が製造販売している医薬品ドリンク「新ベッセンアイ」。検査の結果、15.4ppbのベンゼンが検出された。他の20品目は、3.1ppb以下だった。

 日本ではドリンク中のベンゼン濃度に関する基準はないが、水道法に基づく水道水のベンゼンに関する基準値として10ppbが定められている。低濃度のベンゼンが検出された製品について、同省は「直ちに健康への影響が懸念されるものではないと考えられる」としているが、メーカーから同省に、7日から製品を自主的に回収するとの報告があった。

 保存料として安息香酸、酸味料および酸化防止剤としてアスコルビン酸(ビタミンC)を含む清涼飲料水に、両者の反応でベンゼンが生成する可能性があることが、3月末に英国で明らかになった。実際に市販製品中に低濃度のベンゼンが検出され、その後、米国、オーストラリアでも同種の報告が相次いだ。

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