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全国こども科学映像祭受賞作品 (81) H27年度第14回文部科学大臣賞中学生部門『青ヶ島の見え方の研究〜古来からの島の伝承の真相を探る〜』

2015.01.01

再生時間:10分

制作年度:2015年

 

概要

【ねらい】
「青ヶ島の大きさがどうして変化するのか」「どうして大きく見えると雨が降るのか」を解明するとともに、青ヶ島や水平線の見え方から見える範囲(視界)の変化についても調べる。

【内容】
毎日の青ヶ島観察から、青ヶ島が大きく見えると、雨が降る確立が高いことが分かり、伝承が正しいことが立証できた。青ヶ島が大きく見えるのは、光が屈折するためだと考え、水槽の中に水か油を入れて、実験を行い、屈折率の違いで消える大きさが変わることを確かめた。
実験や観測結果から、性質の異なる空気がぶつかると、大気が不安定になり、次の日に雨が降りやすくなるのだと解明できた。出来るだけ分りやすく工夫して、映像作品にした。

【入賞コメント】
この度は、素晴らしい賞を受賞させていただきありがとうございます。今回の研究は、3年目で1・2年の研究で生まれた疑問「なぜ青ヶ島が大きく見えるのか」「なぜ青ヶ島が大きく見えると、雨が降りやすくなるのか」の解決にとりかかりました。
3年間の観測で、「青ヶ島が『大きく』見えると雨」という言い伝えは、71%の確率で当たっていることが分かりました。青ヶ島が大きく見える理由は、八丈島と青ヶ島の間で、性質の違う空気がぶつかり、屈折率に差が出るためだと考え、実験で立証しました。性質の違う空気がぶつかると、前線が発生し、雨が降りやすくなるのです。島に伝わる伝承を科学的に証明できて、嬉しかったです。今後研究を拡げたいです。

出演者名・所属機関名および協力機関名

制作者:八丈町立三原中学校サイエンス部 青ヶ島班
学校名:八丈町立三原中学校(東京都)

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