サイエンスチャンネル

サイエンスフロンティア21 (1)細胞力覚‐生命を支える力の感覚‐

2004.01.01

再生時間:29分

制作年度:2004年

 

概要

名古屋大学・大学院医学系研究科の曽我部正博教授は、JSTのICORP『細胞力覚』プロジェクトのリーダー。押さえるとか引っ張るとか、機械刺激を人間は皮膚で触覚として感じるが、体の中にある60兆個の細胞も機械刺激を感じて応答している。この細胞一つ一つの持つ機械刺激を感じる能力を、曽我部さんは細胞力覚と名づけた。細胞が細胞力覚を感じるシステムみを解明してきた曽我部さんの研究の中心は、細胞膜に存在するSAチャネルの仕組みと構造の解析。SAチャネルはイオンチャネルで、細胞膜に機械刺激が加わるとイオンがSAチャネルから細胞内に流れ込む。イオンの流入により、血管の内皮細胞などは体の中で様々な働きを始める。曽我部さんの研究は、心筋細胞のSAチャネルの研究に及んでいて、この研究は、心臓の不整脈をおさえる薬品開発へと発展している。

出演者名・所属機関名および協力機関名

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 曽我部正博

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