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HIV集団検診は無駄(ドナルド・デ・ガニエ 氏 / HIV陽性者世界ネットワーク「GNP+(プラス)」創始者)

2006.11.29

ドナルド・デ・ガニエ 氏 / HIV陽性者世界ネットワーク「GNP+(プラス)」創始者

記者会見(2006年11月28日、日本記者クラブ 主催)から、HIV(エイズウイルス)集団検診の是非を問う質問に答えて

HIV陽性者世界ネットワーク「GNP+(プラス)」創始者 ドナルド・デ・ガニエ 氏
ドナルド・デ・ガニエ 氏

 HIV陽性者かどうかを調べる集団検診は、太平洋にお金を捨てるようなもの。集団検診に要する費用は非常に高く、限られた医療資源の浪費だ。仮に、集団検診できょう陰性だったとしても明日、3カ月後、同じかどうか分からない。それより啓蒙活動や、性教育などの支援にお金を使った方が効果的。

 日本の場合、(エイズ予防、対策の)コマーシャルも目にしない。エイズが、見えない。集団検診は、お金の無駄遣いだ。

HIV陽性者世界ネットワーク「GNP+(プラス)」創始者 ドナルド・デ・ガニエ 氏
ドナルド・デ・ガニエ 氏

ドナルド・デ・ガニエ 氏のプロフィール
1989年モントリオールで開かれた第5回国際エイズ会議で、HIV陽性者として初めて発言し、関心を集めた。以来、エイズ対策に積極的に取り組み、今回は「日本エイズ学会学術集会・総会」(11月30-12月2日)の記念講演者として来日した。フランスとカナダの国籍を持つ。

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