レポート - 大学等レポート -

「年齢は関係ない! 数学と生物の発見の楽しみ =秋山仁さんと竹村政春さんのトークショー=」

サイエンスウィンドウ編集部

掲載日:2015年1月30日

数学者の秋山仁さんと生物学者の竹村政春さんによるトークショー「数学と理科の楽しみ方」が1月28日夜、東京理科大学(東京都新宿区)の数学体験館で行われた。主催は朝日新聞WEBRONZAで、編集委員の高橋真理子さんが司会した。

トークでは、まず司会が50歳代のアマチュアの数学者が平行多面体の法則性を見つけようと挑戦した事例を紹介。そのアマチュアを応援したという秋山さんは「若くなくたって定理の発見はできる。老後は俳句や読書だけでなく『定理づくり』を趣味にして、ジャーナルに論文を投稿してみよう」と参加者に呼びかけた。 竹村さんも、67歳になってから遺伝子の本体がDNAだと発見したオズワルド・アベリーなど2人の生物学者名を挙げながら、科学の発見と年齢は関係ないことに賛同。紙飛行機のような架空生物の模型を遠くまで飛ばしてみせて、自由な発想と進化のおもしろさを伝えた。

秋山さんが館長を務める数学館にはさまざまな教具が並ぶ。その中から紙の正四面体を取り上げた秋山さんは、4つの頂点を通るようにハサミで自由に切り開き、ホワイトボードに広げた。この形がすき間なくタイル張りにできるのが秋山さん発見の「正四面体の定理」で、竹村さんもタイル張りに熱中した。

「身近なところに定理は山と潜んでいる。それが発見できれば証明は導ける。数学は才能でなく、生涯かけて執念でやっていく気持ちが大事。屈辱にめげるな」と、秋山さんはチャレンジ精神の大切さを訴えた。ときに笑いも誘うトークに会場は大いに盛り上がり、あっという間の2時間だった。

ページトップへ