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米国の再生エネルギー消費量7%増

掲載日:2007年9月7日

当サイトの海外デイリーウォッチャー欄に米国の2006年暫定再生可能エネルギー動向調査(暫定)の要点が報告されている。

「再生可能エネルギー消費量は、前年比7%増」、「同消費量の国内エネルギー消費総量に占める割合は、前年よりわずかに伸び、約7%」、「バイオ燃料は、対前年比28%増」、「風力は同比45%増」という数値が紹介されている。

より詳しい実態とこれらの変化の背景、理由は何か?米エネルギー省(DOE)の関連サイトから見てみた。

まず、2006年の米国のエネルギー消費総量は、前年より1%減っている。家庭用、電力会社の化石燃料消費が減ったのが主な理由とされている。

その中で7%を占めるまでになった再生可能エネルギーの内訳は、バイオマス48%、水力42%、地熱5%、風力4%、太陽熱1%。これら分野別再生エネルギーを、対前年比の伸び率で見ると最も伸びが大きかったのが、風力の45%で、総容量が1,112万キロワットになっている。地域別に見るとテキサス州がこれまでトップだったカリフォルニア州を抜いて、270万キロワットの発電容量を持つ。風力の伸びが大きかった理由としては、再生可能エネルギーのための税額控除という連邦政府の措置、電力会社に対して、一定割合以上の再生エネルギーから発電される電気の利用を義務付けた州の制度、天然ガスの価格上昇、地球温暖化に対する関心の増大を挙げている。

バイオマスに関しては、もっとも多い木材を直接、燃料として使う利用分は増えてなく、バイオ燃料の伸びが大きい。トウモロコシを原料とするバイオエタノールの生産量は、2005年の39億ガロンから49億ガロンと25%も増え、自動車用ガソリン生産量の4%に相当するまでになっている。これによる農業に与える影響も大きく、米農務省によると2005~2006穀物年度におけるトウモロコシ生産の14%がエタノール生産に向けられた(2004~2005穀物年度は11%、1999~2000穀物年度は6%)。さらに、トウモロコシの価格も1ブッシェル4ドルとこの20年間で最も高くなっており、20年間の平均値、2.4ドルを大きく上回っている。

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