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日本の火星衛星探査計画でフランスの機関と協力

掲載日:2017年4月11日

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、火星の衛星から砂などのサンプルを採取して地球に持ち帰る火星衛星探査(MMX)計画を今後効果的に推進するためにフランス国立宇宙研究センター(CNES)と協力することを決め、日仏2機関が観測機器搭載などで協力する実施取り決めを10日締結した。2024年打ち上げを目指しているMMX計画に弾みがつきそうだ。

MMX計画によると、2024年に探査機を打ち上げる。探査機は約1年後に火星付近に到着して火星周回軌道に投入される。その後、火星の衛星の周回軌道(擬周回軌道)に入り、衛星を観測、さらに表面に着陸してサンプル採取を行う。観測と採取を終えた探査機は、サンプルを携えて打ち上げ5年後の29年ごろに地球に帰還する。火星の衛星から試料を持ち帰る試みは世界初となる。

今回日仏2機関が締結した実施取り決めは、2015年10月にJAXAとCNESが署名した宇宙プログラム分野での2機関協力協定の下で具体的な協力内容を確認、推進することが目的。具体的には、MMX探査機に搭載して水を含む鉱物を観測する「近赤外分光計」などの観測機器類や探査機の着陸点の周囲を詳しく調べる小型調査機の開発などについてCNESの技術協力を得るという。

火星には「フォボス」と「ダイモス」の二つの衛星があるが、JAXAによると探査機は着陸衛星としてフォボスを目指す案が有力。衛星から持ち帰った砂などの試料の詳しい組成を分析して衛星の起源を調べるほか、火星をはじめとする太陽系惑星の形成過程の解明も目指すという。

10日の2機関協力実施取り決めは、JAXA東京事務所(東京都千代田区)でJAXAの奥村直樹理事長とCNESのジャン=イヴ・ル・ガル総裁が署名して締結された。

写真 2機関の協力取り決めに署名後握手するCNESのジャン=イヴ・ル・ガル総裁(左)とJAXAの奥村直樹理事長(右)(JAXA提供)
写真 2機関の協力取り決めに署名後握手するCNESのジャン=イヴ・ル・ガル総裁(左)とJAXAの奥村直樹理事長(右)(JAXA提供)
図 MMX探査機の概念図(JAXA提供)
図 MMX探査機の概念図(JAXA提供)
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