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「サイエンスアゴラ2016」が3日開幕 大震災 5年の年は4日間に約210企画

掲載日:2016年11月2日

「つくろう、科学とともにある社会」を「ビジョン」に科学技術振興機構(JST)が主催する国内最大級の科学フォーラム「サイエンスアゴラ2016」が「文化の日」の11月3日から4日間の日程で東京・お台場地域の日本科学未来館など屋内外6会場で開かれる。11回目の開催となる今年は東日本大震災から5年の年。このため主催者は重点テーマに「震災復興5年」を掲げ、「この震災で何を克服し、何が未解決で、残された課題は何なのか」についても対話する場にしたい、としている。期間中、震災を経験し復興と向き合ってきた高校生も参加する開幕セッション、感染症や持続可能な開発の問題を討議するセッションのほか、大学、研究機関が出展する理科実験など約210の多彩な企画が進行する。

写真1 サイエンスアゴラ2016の主会場となる東京・お台場地域の日本科学未来館(東京都江東区青海)
写真1 サイエンスアゴラ2016の主会場となる東京・お台場地域の日本科学未来館(東京都江東区青海)
写真1 準備が進む東京・お台場の「サイエンスアゴラ2016」会場
写真2 準備が進む東京・お台場地域の「サイエンスアゴラ2016」会場

今回は開催期間も3日から6日までの4日間に初めて延長された。「サイエンスアゴラ」はこれまでも「あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ場」と位置付けられてきたが、今年は大震災から5年が経過した節目の年でもあることから、3テーマである「医・食・くらし」「教育・文化芸術・スポーツ」「震災復興5年」の中でも震災に焦点を当てる企画が目立っている。

初日の3日午後の開幕セッションでは、全米科学振興協会(AAAS)CEOのラッシュ・D・ホルト氏(元米議会下院議員)とDeNA創業者で現取締役会長の南場智子(なんば ともこ)氏が基調講演。パネル討論のパネリストとして福島県や熊本県の高校生も参加して広い視野から「これからの社会と科学のあり方」を探る。このほか、震災関連では「災害とレジリエンス」(6日午前)「震災から5年~命を守るコミュニティ」(同日午後)と題したセッションも予定されている。

科学者や政策関係者、産業界関係者、一般市民らが幅広い立場、視点から参加するセッションは合計70以上。「いま世界が直面するSDGS等の課題解決にイノベーションは何ができるか?」(3日午前)「芸術、科学、技術、クリエイティビティ」(5日午後)「ITがもたらす新たな社会そのビジョン、技術、社会的な課題は?」(6日午後)などが計画されている。

6会場内には合わせて140近くを数える多彩なブースが期間中並ぶ。今年も楽しく科学を学び、体験できる企画を含めて多彩な内容が用意されている。「激走!エネルギーサーキット」(5、6日)、「未来社会をそうぞうする」(3~6日)、「山に登って宇宙へ行こう」(5、6日)、「雪の重さってどのくらい?」(5日)など親子で楽しめそうな企画も多い。また、「遊んで学ぼう!iPS細胞」(3、4日)、「ニホニウムから見る原子核物理のセカイ」(5、6日)といった最先端の科学研究内容を研究者から直接聞ける企画もある。

このほか、「みえちゃう!タッチラリー」と名付けられた来場者参加型企画もある。来場者に参加者カードをチェックポイントでタッチしてもらい、どのような人がどのような展示が好きか、が分かる趣向という。

期間中の4日午後にはサイエンスアゴラの「サテライト企画」としてJST20周年記念フォーラムが東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内) で開かれる。テーマは「未来共創イノベーションを目指して『とてもよいセカイの作り方』」。ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章(かじた たかあき)東京大学特別栄誉教授・宇宙線研究所長の基調講演やパネルディスカッションが行われる。

「サイエンスアゴラ2016」の開催に当たりJSTの濵口道成(はまぐち みちなり)理事長は主催者メッセージの中で「サイエンスアゴラのビジョンには、『あらゆる人の力で、社会のために科学を変革し、対話を通じて社会の期待に応えながら、これからの社会をつくり進めたい』との思いが込められています。科学を変革するのも、社会の期待に応えるのも、主役はあらゆる人たちです」「サイエンスアゴラは、対話を通じて科学と社会のこれからを皆で考え、相互理解、信頼、そして協力を生み出す場です。私たちは、未来共創イノベーションを目指し、これまで以上に多くの皆様と共にサイエンスアゴラを育てていきたいと考えています」などとしている。

サイエンスアゴラ2016
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