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昭和基地でも400ppm超える CO2濃度「危険水準」明確に

掲載日:2016年7月15日

国立極地研究所(極地研)が、南極の昭和基地の二酸化炭素(CO2)濃度が、5月14日に「危険水準濃度」とされる400ppmを初めて超えたとこのほど発表した。米海洋大気局(NOAA)も南極の観測点で5月23日に400ppmを超えたと6月に発表している。CO2濃度は排出源が多い北半球で高く、南極は地球で最も濃度が低いとされている。日米いずれの観測でも南極での危険水準を超えたことが確認されたことになり、地球温暖化対策が「待ったなし」であることが改めて示された。

極地研によると、昭和基地で測定した濃度は5月14日に400.06ppmを記録、1984年の観測開始以来初めて400ppmを超え、その後6月は1カ月の平均が400.51ppmになった。昨年の昭和基地の濃度は年平均で約398ppmだった。南極での年平均が400ppmを超すのは今年中か遅くとも来年とみられている。

南極については極地研とは別にNOAAも南極にある観測点で5月23日に400ppmを超えたと6月16日に発表している。NOAAの観測点で400ppmを超えていなかったのは南極だけだった。

極地研によると、大気中のCO2濃度は、産業革命以前は280ppm程度で一定だったが、その後の化石燃料消費等の人間活動によってCO2をはじめとする温室効果ガスが大気に放出され続け、CO2濃度は近年急激に増加している。

温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」では気温上昇を2度未満に抑えるとの長期目標を掲げている。この目標を達成するためには、世界全体の濃度を420ppm程度に抑える必要があると指摘されている。ハワイのマウナロア山頂の観測所で2013年5月に初めて400ppmを超えた後も上昇ペースが止まらず、NOAAによると、世界の年間平均濃度は15年に399ppmに到達した。

日、米の観測結果で明らかになった南極でのCO2濃度の上昇傾向から、2016年は世界の年平均濃度が400ppmを初めて超える年になるのは確実とみられている。

グラフ 昭和基地における2014年以降の大気中CO2濃度の変動(国立極地研究所提供)
グラフ 昭和基地における2014年以降の大気中CO2濃度の変動(国立極地研究所提供)
写真 南極・昭和基地。黄色の矢印で示した青い建物(観測棟)でCO2の測定を実施している(国立極地研究所提供)
写真 南極・昭和基地。黄色の矢印で示した青い建物(観測棟)でCO2の測定を実施している(国立極地研究所提供)
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