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大分大学医学科の女性教授4人に急増

掲載日:2016年1月5日

5日の大分合同新聞ホームページ記事(新聞紙面は4日付)によると、大分大学医学部医学科に昨年1年だけで3人の教授が就任し、16年間1人しかいなかった女性教授が一挙に4人に増えた。

大分大学は教授のポストが空くと国内外に公募し、書類選考やプレゼンテーション、教授会による投票などを経て決める。より多くの応募者を集めることで、結果的に女性の教授登用が続いた、と記事は伝えている。

同大学医学部は医学科と看護学科からなる。医学科は医学基盤教育系、基礎医学系、臨床医学系、寄付講座、付属センターに計53人の教授がいる。1999年から昨年3月まで女性教授は、法医学講座の岸田哲子(きしだ てつこ)教授だけだった。昨年4月に中川幹子(なかがわ みきこ)教授(医学部付属医学教育センター)、5月に松浦恵子(まつうら けいこ)教授(生物学講座)、9月に花田礼子(はなだ れいこ)教授(神経生理学講座)が就任し、女性教授は4人となった。

大分合同新聞の記事は、大分大学が「育児・介護中の研究者に補助員を配置し、病児保育を導入するなど支援態勢を整備してきた」ことを紹介している。さらに、子育て真っ最中という花田教授の「仕事量が落ちて情けなくなることもあったが、周囲の理解があると自分を卑下しなくて済む。社会的支援は大切だ」という声も伝えている。

今年度中に閣議決定される2016∼20年度の「第5期科学技術基本計画」には、女性研究者の新規採用割合に関する数値目標(自然科学系全体で30%、理学系20%、工学系15%、農学系30%、医学・歯学・薬学系合わせて30%)が盛り込まれることが決まっている。国立大学協会も「国立大学の女性教員比率を20%以上に引き上げることを目指しつつ、少なくとも2015年までに17%に引き上げる」という目標を盛り込んだアクションプランを2011年に策定し、大学に目標達成を促していた。

国立大学協会が昨年1月に公表した「国立大学における男女共同参画推進の実施に関する第11回追跡調査報告書」は、医学部だけの数字は示していないが、国立大学の教授職に占める女性の割合が、前年から0.3ポイント増え8.7%になったという数字を明らかにしている。女性教員全体の比率は14.7%で、目標の17%を達成した大学は86大学中29大学にとどまるという実態も示されている。

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