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梶田隆章氏にノーベル物理学賞

掲載日:2015年10月6日

スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、2015年のノーベル物理学賞を梶田隆章(かじた たかあき)東京大学教授(56)ら二人に授与すると発表した。受賞理由は、素粒子ニュートリノに質量があることを見つけた功績。

日本人の物理学賞受賞は、昨年、青色発光ダイオードを開発した成果により受賞した赤崎勇(あかさき いさむ)氏ら3人に続く連続受賞の快挙。5日にノーベル医学生理学賞を受賞した大村智(おおむら さとし)北里大学特別栄誉教授に続いての連日受賞で、日本人の受賞は物理学賞は11人目、各賞合わせて24人となった。

梶田氏は現在、東京大学宇宙線研究所長。東大理学部助手時代に同物理学賞を受賞した小柴昌俊(こしば まさとし)、故戸塚洋二(とつか ようじ)両博士の下で学び、1996年から観測施設のスーパーカミオカンデで大気ニュートリノを観測、ニュートリノに質量があることを確認したとして、1998年にニュートリノ物理学に関する国際会議で発表した。

梶田氏は、ニュートリノの観測数が理論値より不足していることに着目、これがニュートリノ振動によるものと推測し、実験で確認した。ニュートリノ振動は、ニュートリノが長距離を移動する過程で別の型のニュートリノに変化する現象で、質量の存在を証明する現象でもある。

共同受賞者はカナダ・クイーンズ大のアーサー・マクドナルド博士。今回の受賞理由となった「ニュートリノの振動と質量の発見」は、国際情報サービス企業「トムソン・ロイター」が既に2007年にノーベル物理学賞受賞の有力な研究業績とし、受賞の有力候補者として今回受賞したマクドナルド氏と戸塚洋二氏の二人を挙げていた。

物理学賞は、2014年の赤崎氏、中村修二(なかむら しゅうじ)氏、天野浩(あまの ひろし)氏の3人受賞に続いた。

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