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橋梁点検ロボット開発の実物大実験施設完成

掲載日:2015年8月19日

大きな橋の点検用ロボット開発に使われる実物大実験施設が、川崎市内に完成した。

橋梁点検ロボットの開発は、株式会社建設技術研究所、株式会社ハイボット、東京工業大学が共同で進めている。総合科学技術・イノベーション会議が主導するSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の中の「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」に含まれる研究開発課題の一つだ。

完成した実験施設は、長さ20メートルの大型橋梁模型2基(鋼、コンクリート製各1基)。現在開発中の橋梁点検ロボットは、橋桁に沿って橋を横断する方向に動くことができる。研究開発チームは、完成した実物大橋梁模型を使い今秋からロボットの駆動実験を開始する予定だ。

L字型の長大なアームが特徴の車両を用いる従来の橋梁点検は、通常でも混雑しがちな橋上の大がかりな交通規制を必要としていた。作業中、大型の車両を橋上に停車させるためだ。さらに橋の幅が広い場合、アームの長さが足りず点検できない箇所ができてしまうという問題も起きている。研究開発チームは、今後4年間を目標に、開発したロボットの効率的な運用方法の確立を目指す。

日本は道路や橋などインフラの老朽化が進む一方、厳しい財政状況や熟練技術者の減少という難題に直面している。新しい予防保全技術によりインフラ維持管理水準を向上させ、魅力ある維持管理市場をつくり出すことに加え、海外展開に向けた礎も築く、というのが、SIP「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」の目的とされている。

内閣府の「SIP『インフラ維持管理・更新・マネジメント技術』研究開発計画」によると、橋梁点検ロボットは別のグループが研究開発を進める飛行ロボットと異なり、点検対象構造物の形状に沿って設置した仮設ガイド上を移動しながら、近接目視や打音検査を代替する。コンクリートの浮きや剥離、幅0.2ミリメートル以上の表面ひび割れ、さらに鋼材の腐食・亀裂などを特定できる機能を目指す、という。

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