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本田賞にチタンアルミ開発のクレメンス博士

掲載日:2014年9月18日

ヘルムート・クレメンス博士
写真. ヘルムート・クレメンス博士
(提供:本田財団)
本田財団(設立者:本田宗一郎・弁二郎兄弟、理事長:石田寛人)は9月17日、今年の本田賞を、軽量構造用チタンアルミ金属間化合物のγ-TiAl基合金の開発に貢献したヘルムート・クレメンス・レオーベン鉱山業大学(オーストリア)金属物理・材料試験学部長(57)に授与することを決定した。

クレメンス博士のグループと、ドイツの航空エンジン製造会社MTUエアロ・エンジンズなどを含む博士の研究開発パートナーによって開発されたγ-TiAl基合金と製造技術は、次世代先進低排出ガス・低燃費エンジンにとって重要な要素と見なされている。

クレメンス博士は、チタンアルミナイド(TiAl)の分野で、20年以上にわたり先駆的な役割を果たしてきた。博士らが開発したγ-TiAl基合金は、次世代の先進ジェットエンジンや自動車エンジンに適用可能な高温構造材料として認知されるようになった。TiAl合金は比重が現在使用されているニッケル基超合金の約半分で、強度も強い。エンジンの設計の改良を可能とし、燃料節減やCO2排出量削減の大きな効果が期待されている。

授与式は11月17日に東京都の帝国ホテルで開かれ、賞金1000万円が贈られる。本田賞は1980年に創設された科学技術分野の国際賞で、人間環境と自然環境を調和させるエコテクノロジーを実現させた功績に対し毎年1件の表彰を行っており、今年で35回目。

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