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ヒッグス粒子の存在確認に大きく近づく成果

掲載日:2011年12月14日

欧州合同原子核研究機関(CERN)は13日、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)による実験の結果、未知の素粒子ヒッグス粒子の発見に向けて大きな進展が見られた、と発表した。ただし、ヒッグス粒子が存在するという最終的な結論を出すにはまだ不十分だ、としている。

ヒッグス粒子は、英国の理論物理学者ヒッグスによって1964年に提唱された。質量の起源と考えられている重要な粒子として、その存在を確認する研究が進められている。CERNの今回の発表は、LHCを使った2つの大きな実験であるアトラス実験とCMS(Compact Muon Solenoid)実験で、ヒッグス粒子の質量の範囲を115-130ギガ電子ボルトまで絞り込んだことに基づいている。8月の時点では、質量の範囲は、まだ115-141ギガ電子ボルトの範囲ないし476ギガ電子ボルト以上の領域というところまでしか絞り込めていなかった。

LHCはスイス・ジュネーブ郊外のスイス、フランスをまたぐ場所に建設された一周27キロという陽子衝突型大型加速器。現在阿、ヒッグス粒子を確認できる唯一の装置とされている。

アトラス実験には30カ国から約1,700人の研究者が参加しており、日本からも東京大学本素粒子物理国際研究センターの小林富雄教授と高エネルギー加速器研究機構の徳宿克夫教授を代表とする15の大学、研究機関の研究者が最初から参加している。今回の実験に不可欠な測定器であるμ粒子のトリガーチェンバーは日本が建設した。

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