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土壌からプルトニウム 福島第一原発建屋外の汚染進む

掲載日:2011年3月29日

東京電力は28日、福島第一原子力発電所の敷地内2地点で採取した土壌から、同原子力発電所から放出された可能性があるプルトニウムが検出された、と発表した。

プルトニウムが検出された場所は1・2号機排気筒から西北西に約500メートル離れたグラウンドと、北に約500メートル離れた固体廃棄物貯蔵庫前。濃度自体は、過去に行われた大気圏内核実験で国内にも降下したプルトニウムによる濃度と同レベルだった。しかし、検出されたプルトニウム238、同239、同240の量の比率から、核実験によるものではなく、今回、福島第一原子力発電所で起きた事故によって放出された可能性がある、としている。

他の3地点の土壌からも、プルトニウム239と240が検出されたが、こちらは過去の大気圏内核実験によるものとみている。

また、同日、東京電力は1-3号機タービン建屋の外にあるトレンチ(排水溝)の立て坑に放射性物質を含む水がたまっていることも明らかにした。水表面の放射線量は2号機が最も高く1時間当たり1,000ミリシーベルト以上。これは2号機タービン建屋地階にたまっている水と同じレベルで、その場に15分いると作業員の年間許容被ばく線量250ミリシーベルトを超えてしまう。

1号機タービン建屋外のトレンチ立て坑にたまった水表面の放射線量は、1時間当たり0.4ミリシーベルト(400マイクロシーベルト)、3号機タービン建屋外のトレンチ立て坑のみずについては、がれきが障害となって測定ができなかった、という。

原子力安全委員会は28日、2号機タービン建屋地下1階の滞留水について政府への助言を公表した。同委員会は、水の放射能濃度は通常の原子炉水の約10万倍で、一時溶融した燃料と接触した格納容器内の水がなんらかの経路で直接流出したものと推定している。その上で、「最大の懸念は、この水の地下や海中への漏えい。防止に万全を期すことはもちろん、安全確認のため地下水のサンプリングの実施や海水のサンプリングの強化を求める」としている。

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