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牛乳、ホウレンソウから暫定基準超える放射性ヨウ素検出

2011.03.19

 福島県と茨城県で採取された牛乳とホウレンソウから暫定基準値を超える放射性ヨウ素が検出された。

 厚生労働省によると、18日午後、福島県伊達郡川俣町の農場で採取された原乳1検体から食品衛生法で定められた暫定基準を超える放射性ヨウ素131が検出された。また19日午前、茨城県の北部に位置する高萩、日立、常陸太田、ひたちなか市と大子町、東海村から採取されたホウレンソウ6検体から、同様に暫定基準を超える放射性ヨウ素131が検出された。

 枝野官房長官によると、福島県で採取された牛乳1検体から検出された放射性物質の量は、日本人の1年間の平均摂取量と同じ量を飲み続けた場合で、CT(コンピュータ断層撮影)スキャン1回分に相当する量。また茨城県で採取されたホウレンソウから検出された量はCTスキャン1回分の5分の1程度で、いずれも健康に影響を及ぼすような値ではないとしている。

 放射性ヨウ素131は、福島第一原子力発電所の損傷、溶融した燃料から大気中に排出された可能性が高い。同長官は、福島第一原子力発電所との関連を想定し、さらなる調査、分析評価を行い摂取制限や出荷制限が必要かどうかについて検討する、と語った。

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