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スペインでもスマートコミュニティ実証へ

2011.03.10

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、スペイン政府と共にスペイン・マラガ市でスマートコミュニティ実証事業を始めることになった。三菱商事、三菱重工業、日立製作所の3社を実証事業の委託先として選んだ。7月まで事前調査を行った後2015年度までに二酸化炭素(CO2)の排出削減が期待できる交通、電力に焦点を当てたスマートコミュニティの技術実証を行う。事業費は約50億円。

 スマートコミュニティは、既に日米が協力して米ニューメキシコ州で実証事業を始めている「スマートグリッド」の考え方をさらに広げた新しい地域形態をいう。電力に限定せず、熱や未利用エネルギーも含めたエネルギーを地域単位で統合的に管理し、さらに交通も含めているのが特徴。マラガ市では再生可能エネルギーと電力貯蔵やコミュニティ・エネルギーマネジメント・システムを組み合わせてCO2削減の実現を図るプロジェクトが始まっている。実証事業はこのプロジェクトと連携し、電気自動車管理システム、充電設備、情報サービスなどのインフラを整備する。

 NEDOにとって、米・ニューメキシコ州、フランス・リヨンに続き、3件目の海外共同実証事業となる。

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