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ハンセン、ワトソン両博士にブループラネット賞

2010.06.18

 旭硝子財団は今年のブループラネット賞を、地球環境問題への対応で主導的な役割を果たしたジェームス・ハンセン博士(米国)とロバート・ワトソン博士(英国)の2人に贈る、と17日発表した。

 ハンセン氏はNASAゴダード宇宙科学研究所ディレクター、コロンビア大学地球環境科学科客員教授で、地球温暖化の危険をいち早く予見し、米議会で対策の必要について証言した。地球温暖化対策で最も主導的な役割を果たしてきた研究者として知られる。

 ワトソン氏は、英環境・食糧・農村地域省チーフアドバイザー、イーストアングリア大学ティンダールセンター環境科学議長で、成層圏オゾン減少や地球温暖化問題で各国政府に具体的対策を促す大きな役割を果たした。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の議長として第三次報告書をまとめ、気候変動枠組み条約や京都議定書締結という世界の合意につなげたことで知られる。

 授賞式は10月26日東京・丸の内の東京会館で行われ、両氏にそれぞれ5,000万円の賞金が贈られる。受賞者による記念講演会は翌27日に東京・神宮前の国連大学で開かれる。

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