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3台の観測に成功 世界最大の電波望遠鏡大きな1歩

掲載日:2010年1月6日

日本、米国、欧州が共同でチリに建設を進める世界最大の電波望遠鏡ALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)が、アンテナ3台を使った初の観測に成功した。

2012年に完成予定のALMAはミリ波、サブミリ波を受信する直径12メートルと7メートルのアンテナ66台以上で構成されるが、3台を使った観測は、ALMAシステムの成否の鍵を握る重要な里程標とされていた。国立天文台を中心とする東アジアグループの井口聖プロジェクトマネージャーは「3台のアンテナの干渉試験により見事に大気の揺らぎを相殺した結果が得られ、ALMAシステムの設計概念が正しかったことを実証できた」と語っている。

ALMAが建設されているアンデス山脈アタカマ砂漠にあるチャナントール高原は標高5,000メートルの高地。日本は2004年から参加し、アタカマ・コンパクト・アレイ(ACA)システムと呼ばれる高精度パラボラアンテナ群(直径12メートルのアンテナ4台、直径7メートルのアンテナ12台、相関器)やミリ波サブミリ波受信機の製作などを担当している。

3台による初の観測に成功したALMAのパラボラアンテナ
(提供:国立天文台)
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