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IT活用で安全安心なコミュニティづくり実験

2009年12月2日

大都市、中小都市を問わず元気がなくなっている商店街の活力向上や子育て世代の応援を目指すユニークな取り組みが4日、慶應義塾大学、IT企業、青森市の協力で行われる。

この「コミュニティ形成支援」の試みは、地域に住む人々と一緒になり、最先端の情報・通信・移動体の技術を活用しているところが特徴。慶應義塾大学コ・モビリティ社会研究センターを中心に、大日本印刷、KDDI、青森市、青森市中心市街地活性化協議会が協力して実施する。

子育て世代を取り巻く生活向上に着目し、「中心市街地の魅力の発信と共有」、「子を連れた親の移動に対する、物理的、心理的負担の減少」が重要という観点から「子育て商店街ツアー」という企画を立てた。

4日、青森市の中心街で行われるツアーに参加する母親たちは、KDDIから貸与される携帯端末を持ち、3グループに分かれて商店街の探索を楽しむ。端末には大日本印刷が開発した「情報クリッピングシステム」とKDDI開発の「実空間透視ケータイ」が搭載されており、現在地に関連する写真やコメントが表示される。さらにツアーに協力するまちなかマーケティング市民委員会や子育てサークル「こもも」のメンバーが作成した「まちなかのお薦めスポット情報」も組み込まれており、お薦めの場所に来ると携帯が振動し、お薦め情報があることを伝える機能もついている。

慶應義塾大学「コ・モビリティ社会の創成プロジェクト」(担当責任者・金子郁容 慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科教授)の研究者たちは、青森市での取り組みで得た成果をもとに、「子どもから高齢者までが盛んに交流でき、自由に移動できる安心安全で活発なコミュニティを作ることを目指した社会基盤の構築に取り組んでいきたい」と言っている。

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