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光触媒利用して20%の省エネ冷房実証

掲載日:2007年8月30日

光触媒の酸化チタンをコーティングしたガラス外面に水を流すだけで、冷房負荷を約20%低減できることを、新エネルギー・産業技術総合開発機構が、横浜市水道局菊名ウォータープラザ内のショールームを使った実証実験で確かめた。

これまで、モデルビル(東京理科大キャンパス内)、モデル住宅(東大キャンパス内)、休憩所(愛知万博)での実証実験で同様の効果を得ているが、実際の建物で省エネルギー効果を確かめたのは初めて。

酸化チタンは、太陽光が当たると表面に強い酸化作用が発生し、汚れや有害化合物、細菌などを分解する働きがあり、さらに、表面に落とした水が一面に薄く広がる性質(超親水性)を持つことが知られている。

新エネルギー・産業技術総合開発機構が開発した冷却システムは、建物の壁、屋根、窓ガラスなど、酸化チタンをコーティングした外装材に効率的に散水を行うだけ。建物全体が薄い水膜で覆われる形になり、水膜が蒸発するときの気化熱によって外装材温度と室温の双方を低くすることができる。

横浜市水道局菊名ウォータープラザ内ショールームで行った実証実験では、約130平方メートルの取り外し可能なカーテンウォール(ガラス)が使われ、2℃の室温低下と冷房空調負荷の約20%低減効果を確かめた。

ガラス表面の温度も約10℃低下することから建物周辺の気温上昇を抑える効果もある。散水方法として雨水循環システムを組み合わせたシステムを利用することで新たなエネルギーを要しないヒートアイランド対策としても有望、と新エネルギー・産業技術総合開発機構は言っている。

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