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世界最高性能のスパコンをさらにパワーアップ

2006.12.15

 米国立研究所にある世界最高性能のスーパーコンピュータを、さらにパワーアップするため米エネルギー省とIBM社が5年間に5,800万ドル(約68億円)の研究開発費を投入することになった。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の13日付海外レポートによると、この研究開発の重要な目的は「何十万個もの低電力のCPU(中央演算処理装置)コアに拡張できるアーキテクチャ上で、科学的探求を可能にするソフトウェア環境を生み出すこと」とされている。

 米エネルギー省のアルゴンヌ国立研究所、ローレンス・リバモア国立研究所の科学者と、IBMのコンピュータ、ソフトウエア設計者が協力する。

 費用は、米エネルギー省の国家核安全保障局、科学局がそれぞれ1,750万ドル、IBMが2,300万ドルを負担する。

現在、世界で最高性能のスーパーコンピュータはローレンス・リバモア国立研究所にあるIBM製の「ブルージーン」。東京工業大学の「TSUBAME」がようやく9位にランクされている日本は、現在、世界最高性能の次世代スーパーコンピュータを目指す研究開発計画が、国家基幹技術としてスタートしている(11月20日ニュース 参照)。

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