ニュース

原亨和教授が米科学誌の2006年ベスト50に

2006.11.24

 米国の科学誌「サイエンティフィック・アメリカン」が、政策、経営も含め、その年に科学技術分野で顕著な業績を上げた人物、組織50を選ぶ「2006年トップ50」に、原亨和・東京工業大学教授(「科学者になる方法」参照)が選ばれた。

 同誌の日本版「日経サイエンス」2007年1月号に掲載されている。

 日経サイエンス誌によると、原亨和教授の受賞理由は「砂糖やデンプン、セルロースを焼いて硫酸で処理したものが、バイオディーゼル製造用の優れた個体酸触媒となることを実証した」業績。

 石油の代わりに植物を原料とするバイオ燃料の実用化は、地球温暖化対策の一環としても期待が大きい。硫酸のような液体ではなく、何度でも利用できる固体触媒を、植物からつくったことが、安いバイオ燃料の製造につながる成果として評価された。

 ベスト50には、地球温暖化対策に積極的に取り組んだゴア元米副大統領も、「最優秀政策リーダー」として選ばれている。

 原教授の受賞分野である、グリーンエネルギーの他の受賞者は、すべて環境対策面での業績を評価された欧米の企業で、トヨタの「プリウス」向けに、それぞれプラグイン・ハイブリッド用キットを開発した米国のイードライブ・システムズ社と、カナダのハイモーション社も含まれている。

ページトップへ