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生活環境の色彩快適度たちどころに計測

2006.10.06

 身の周りや都市景観の色彩が、どの程度、快適か不快かをたちどころに計測できる装置を、産業技術総合研究所の人間福祉医工学部門アクセシブルデザイン研究グループとアドバンストシステムズ社が開発した。

 色についての好みという主観的な評価を定量(数値)化して示すために、研究グループが用いた指標は、色彩を赤、緑、黄色、茶、黒、白、灰色など11種類に分け、それが何種類あるかを示す「色彩数」と、平均的な鮮やかさを示す「彩度」の2つ。いずれも、数値が高くなるほど、逆に快適度は低下することが、実験で確かめられた。

 2003年7月にできた「美しい国づくり政策大綱」や2004年12月に施行された「景観法」などの効果もあり、環境における色彩に対する関心が高まっている。新しい計測装置は、公共の景観やインテリアなどの分野における色彩の選定や設計にも力を発揮すると期待されている。

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