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木材発電がEUで急速に増加

掲載日:2006年8月16日

木材および木材副産物による発電が、欧州連合(EU)で急速に増えていることが、16日公表された新エネルギー・産業技術総合開発機構の海外レポートで詳しく報告されている。

木材パルプの製造過程では、木材の化学分解によってできる黒液と呼ばれる副産物がある。燃料として利用すると、同じ重さの石油に比べ、4分の1から3分の1のエネルギー量を持つ。

この黒液など副産物も合わせ、EU全体の木質エネルギー消費量は2004年に約5,500万トン(石油換算)と、1次エネルギー総消費量に占める割合は、3.2%に達した(2003年は3.0%)。

発電量の伸びはもっと顕著で、2004年の発電量は、前年より23.2%増えた。

欧州委員会は、木質エネルギーの役割に関する特別研究グループを立ち上げるなど、普及に熱心だが、利用状況は国によって大きく異なっている。

最も利用が進んでいるのは、フィンランドで、1次エネルギー消費量のうち、20.5%を占めている。フィンランド政府は、化石燃料による発電に課した税金を、再生可能エネルギーで発電を行う業者に払い戻すなどの支援策をとっており、政府から木質エネルギーを利用する発電業者に支払われた金額は、2003年に2,840万ユーロ(約42億円)に上った。

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