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スターリングエンジン利用の家庭用発電・給湯システム

2006.08.03

 熱効率が高い長所をもつスターリングエンジンを利用した寒冷地向け家庭用発電・給湯システムを、産業技術総合研究所が開発した。4-6日、札幌で開かれる市主催の「環境広場札幌2006」に展示される。

 スターリングエンジンは、ヘリウムのようなガスの膨張、圧縮サイクルを利用した密閉式外燃機関で、効率が高い、いろいろな燃料に対応できるといった長所がある。他方、装置が大型になってしまうといった問題もあることなどから、まだ実用分野は限られている。

 今回、開発されたシステムのスターリングエンジンは、発電出力が841ワット、発電効率は30%と、機械式駆動機構を採用した発電機としてはこれまでにない高い発電効率を達成した。灯油ボイラーを利用する一般家庭での発電・給湯システムに比べ、年間、42,000円程度の光熱費削減と11%の二酸化炭素(CO2)削減が可能という。

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