流星(流れ星)が特に多く現れる三大流星群の一つ、ペルセウス座流星群の予想ピークが、13日に迫っている。毎年起こる流星群の一つだが、今年は同日が新月で月明かりの影響がなく、観察する上でかなりの好条件になるという。水星も既に見られる時期を迎えている。天気さえ良ければ体調や安全、マナーに注意し、肉眼で十分楽しめる夏の天体ショーを心に焼き付けたい。

ペルセウス座流星群は、流星(流れ星)が特に多く現れる三大流星群の一つ。国立天文台によると、今年は13日午前11時頃、発生のピーク「極大」になると予想される。ただこの時間帯は、国内では昼間。特に多く見えるのはその前後で、12日夜~13日未明と、翌13日夜~14日未明になりそうだ。東京では13日午前3時台に最も多くなると見込まれ、空の暗い場所なら1時間あたり35個ほど。また14日の夜明けの頃にも同30個ほどの予想だ。
同じ◯◯座流星群でも、極大の時刻や月明かりなどとの兼ね合いで、年により条件は変わる。ペルセウス座流星群が次に最高条件となるのは2029年という。実際にどの程度観察できるかは、場所や気象条件、熟練度、視力などによる。極大予想からずれた時間に、予想外に多く出現することもある。

流星は、宇宙空間のチリが地球の大気圏に突入して燃え尽きる際、成分が光って夜空に筋を描く現象。彗星(すいせい=ほうき星)の通り道に多くのチリが帯状に残されており、地球が毎年そこにさしかかる際に大気に飛び込んで、流星が多発する流星群が起こる。つまり、地球がチリの帯を通り、流星群が起こる時期は毎年決まっている。チリを残した天体「母天体」はペルセウス座流星群の場合、スイフト・タットル彗星だ。
それぞれの流星群には、流星が四方八方へと飛び出していく源のように見える空の一点「放射点」がある。個々の流星の光跡をさかのぼって延長すると、放射点に集まる。流星群の名は主に、放射点が位置する星座に由来する。ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座付近にある。
一つ一つの流星がいつ、空のどこに出るかは全く予測できない。なるべく空が暗く開けた場所で、肉眼で観察する。問題ない場所なら、シートを敷いて寝転ぶと観察しやすい。流星は突然で一瞬の現象だが、その“はかなさ”にこそ味わいがある。夏の思い出にできたら素敵だ。今年は12月14日に極大となるふたご座流星群も、好条件と期待されている。

ちなみに、ペルセウスはギリシャ神話の勇士。大神ゼウスの子で、髪の毛がヘビでできた怪物「メドゥーサ」を倒したり、海の怪物に襲われている娘「アンドロメダ」を救ったり、競技で投げた円盤で誤って祖父を死なせてしまったりと、派手に立ち回っている。こんな物語を知っていると、今度の流星群がペルセウスの流す汗か涙のようにも見えてくる。

まさに今、水星も見ごろで話題になっている。学校で水金地火木…と習った通り、水星は太陽に最も近い惑星。そのため地球からは太陽の明るさにさえぎられ、なかなか見られない。太陽の周りを公転しており、見かけ上、太陽から最も離れるタイミング「西方最大離角」と「東方最大離角」の時期が観測のチャンスになる。前者は日の出前の東の空、後者は日の入り後の西の空の、いずれも低い所に見られる。
その西方最大離角が今月2日だった。国立天文台によると、その前後の数日にかけて、日の出前の東北東の低空で見つけやすい。東京では日の出30分前の水星の高度が、8日まで10度を超える。他の地域でも大差はないという。水星より少し高い所に火星もみられる。同日の東京の日の出は午前4時54分。絶対に太陽を見ないよう、双眼鏡を使う観測は日の出までに終えねばならない。
今年はこの水星がアツい。11月21日には日欧共同の水星探査計画「ベピコロンボ」の探査機が水星にいよいよ、到着するからだ。磁場や大気などを調べるわが国の「みお」と地形や重力などを観測する欧州の「MPO」が、連結した状態で航行中。到着すると、両者は別々の軌道を周回して観測する。磁場が発生する仕組みなど、この星の謎に挑むのが楽しみだ。
金星も今月15日に東方最大離角となり、明るさはマイナス4.4等級。日没後に西の空で非常に明るく輝く。翌16日には細い月に接近して見ごたえがありそうだ。
19日は旧暦7月7日にあたり、「伝統的七夕」(旧七夕)と呼ばれる。伝統的七夕の日は年により変わる。現在の7月7日は例年、多くの地域でまだ梅雨が明けていないが、伝統的七夕の空なら織姫と彦星を見つけられるかもしれない。ともに1等星で、織姫はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイル。両者をはくちょう座のデネブと結ぶのが、学校でも習う夏の大三角だ。スマホを空に向けると星座や星の位置が分かるアプリを使えば、初心者でも星を探しやすい。
関連リンク
- 国立天文台ほしぞら情報「ペルセウス座流星群が極大(2026年8月)」