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次世代スーパーコンピュータ概念設計

2006.09.20

 理化学研究所は、次世代スーパーコンピュータ・システムの概念設計を開始する、と19日、発表した。

4月以降、産業界、大学、研究機関と実施してきた共同研究の結果を基に、有望な2案に絞込み、1案を富士通、他の1案を日本電気、日立製作所と協力して概念設計を進めることになった。

 これら2つの概念設計の結果を比較、評価した上で、今年度中に最終的な仕様を決定し、2010年度の稼動を目指す。

 次世代スーパーコンピュータは、日本の科学技術の発展に欠かせない国家基幹技術として、今年度からスタートした第3期科学技術基本計画に位置づけられている。

 スーパーコンピュータの分野で日本は、2002年に運用開始した「地球シミュレータ」で、世界最高の性能を実現、地球環境変動シミュレーションなどで国際的にも注目される成果を上げている。しかし、米国がその後、さらに高性能機を開発したこともあり、「地球シミュレータ」の後継となる世界最高水準の次世代スーパーコンピュータ開発に対する期待が高まっている。

 理化学研究所は、19、20の両日、都内で「次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム」を開き、産業界、学界各分野の専門家と、次世代スーパーコンピュータの活用法などについて意見を交わした。

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