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縄文人は1万5千年より前に出現か 東ユーラシア人から最も早く枝分かれ

掲載日:2016年9月2日

縄文人は東アジアや東南アジアに住んでいた東ユーラシア人から最も早く枝分かれして約1万5千年より前に出現していた可能性があると、総合研究大学院大学(総研大)と国立遺伝学研究所などの研究グループが1日付の日本人類遺伝学会の専門誌に発表した。縄文人の核DNAを初めて解読した成果という。

これまでの縄文人研究ではミトコンドリアDNA解読の情報しかなかった。今回総研大の斎藤成也(さいとう なるや)教授らは、福島県北部にある三貫地貝塚で発掘された約3千年前の人骨の奥歯から核DNAを抽出し、約1億1,500万塩基対の配列を解析した。その結果を現代の日本列島に住むヤマト人のほか、世界の主な大陸の先住民であるアフリカ人や西ユーラシア人、東ユーラシア人など世界各地の集団と比べた。

すると、縄文人は東ユーラシア人に最も近く、東ユーラシア人から最も早く枝分かれしたことや、枝分かれした時期は人類がアジアからアメリカ大陸に移ったとされる約1万5千年前以前に現れたとみられることなどが明らかになった。また、ヤマト人に伝えられた縄文人のゲノム割合は15%程度だったことも分かったという。

研究グループは、縄文時代の遺跡から出土した人骨の核 DNAデータを今後さらに充実させ、それらを比較解析することにより縄文人がその後たどった進化史を解明したいとしている。

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