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大西さん搭乗のソユーズ宇宙船、9日にISSにドッキング

掲載日:2016年7月8日

日本人宇宙飛行士大西卓哉(おおにし たくや)さんら3人が搭乗し、予定通り日本時間7日打ち上げられたソユーズ宇宙船は同9日午後、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする。大西さんは10月末に帰還するまでISSに長期間滞し日本実験棟「きぼう」の運用や科学実験を担当。「きぼう」でマウスを使った実験を今月中にも開始する。

飛行中のソユーズ宇宙船は、姿勢制御装置などを改良した新型機で、同7日午前10時36分にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた後、同8日には順調に地球を周回し、大西さんらは船内の機器類やドッキングシステムなどを点検した。点検作業完了後の同9日午後1時過ぎにISSにドッキングする。

写真1 日本時間7日午前10時36分にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズ宇宙船(提供JAXA/NASA/Bill Ingalls)
写真1 日本時間7日午前10時36分にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズ宇宙船(提供JAXA/NASA/Bill Ingalls)

大西さんは、「きぼう」で骨や筋肉が弱くなる老化現象を解明するためのマウスの飼育実験や新材料開発のための実験をする。無重力環境の宇宙に長期間滞在すると、老化に伴う骨量減少などが地上より早く進むことが知られている。今回大西さんが行うマウスの実験では、地上環境と宇宙の無重力環境とを比較するために宇宙で重力を発生させる装置を使う。この装置は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発し、昨年、当時ISSに滞在していた日本人宇宙飛行士の油井亀美也(ゆい きみや)さんが「きぼう」に設置した。遠心力を利用して人工的に重力を発生させる仕組みだ。

哺乳類への重力の影響を調べる本格的な科学実験は初めてで、骨粗しょう症や筋萎縮の治療薬開発に役立つ成果が期待されている。大西さんはこのほか、新しい薬剤につながるタンパク質結晶を作る実験なども行う予定だ。

写真2 ソユーズ宇宙船に乗り込む大西卓哉さん(宇宙服を来た3人の一番上)ら3人の搭乗員(提供NASA/Bill Ingalls)
写真2 ソユーズ宇宙船に乗り込む大西卓哉さん(宇宙服を来た3人の一番上)ら3人の搭乗員(提供NASA/Bill Ingalls)
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