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熊本の大地震は横ずれ断層型 震源浅く揺れ大きく

掲載日:2016年4月15日

熊本県で14日夜発生した震度7の大きな地震について気象庁は、活断層が南北方向に引っ張られて動いた「横ずれ断層型の地震」との公式見解を示した。揺れが大きかったのは震源が浅かったためで、余震も15日朝までに100回を超えた。気象庁は「今後一週間以内に震度6弱程度の余震が起きる可能性がある」と警戒を呼び掛けている。

気象庁によると、今回の地震の規模はマグニチュード(M)6.5。震源の深さは11キロ。東日本大震災を起こした大地震は、太平洋プレート(岩板)が陸側のプレートの下に沈み込んで起きた海溝型地震だったのに対し、今回は活断層型。活断層型は、地下の地盤が水平方向にずれる横ずれ型や左右から押されて垂直方向に動く逆断層型などがある。

熊本県内には北東-南西方向に延びる「布田川・日奈久(ふたがわ・ひなぐ)断層帯」がある。長さは100キロを超える。政府の地震調査研究推進本部資料によると、熊本県では1889年に熊本市付近で、M6.3の地震が起き、死者20人の大きな被害が出ている。江戸時代以降この地域で複数の地震の記録が残されている。この断層帯は比較的活動度の高い断層。今回一部が割れただけで、今後、周辺が連鎖的に割れ、今回の地震が引き金になり、余震ではなく別の地震が起きる可能性も指摘されている。

また今回の地震の震度分布図では震度7は一か所で、周辺に震度6強はなく6弱。M6.5で震度7になったのは震源が深さ11キロと浅かったために局所的に大きく揺れた。震源が浅く直上地域で震度が大きくなった。震源付近の被災者は「強烈な突き上げのような揺れだった」と証言している。浅い地震は余震が多くなる傾向にあり、小さい規模も含めると今後長期間にわたって余震が多発することは確実で、降雨の後の山崩れやがけ崩れなどの二次災害への警戒も必要だ。

今回の大地震と最近火山活動が活発化している阿蘇山との関連について気象庁の青木元(あおき げん)地震津波監視課長は「直接の関連性は今のところない」としているが、「今後阿蘇山の活動が活発化する可能性はある」と指摘する地震研究者は多い。また東日本大震災や今後発生が心配される東海・東南海大地震と今回の熊本大地震との関連ついては「日本列島が乗るプレートは相互に複雑に関連している。全否定はできない」とする研究者もいる。

図 布田川・日奈久断層帯(政府の地震調査研究推進本部提供)
図 布田川・日奈久断層帯(政府の地震調査研究推進本部提供)
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