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ノーベル賞2氏ら7人に文化勲章、文化功労者は17人

掲載日:2014年10月24日

政府は10月24日、2014年度の文化勲章をノーベル物理学賞の受賞が決まった青色発光ダイオード(LED)の天野浩氏と中村修二氏、分子組織化学の国武豊喜氏、経済理論の根岸隆氏、小説家の河野多恵子氏、人形浄瑠璃文楽の竹本住大夫氏、洋画家の野見山暁治氏の7人に贈ることを決めた。文化功労者には、宇宙論の佐藤勝彦氏、生命科学の田中啓二氏、糖鎖研究の山川民夫氏、有機金属化学の山本明夫氏ら、文化勲章を受ける天野浩氏と中村修二氏も含めて17人を選んだ。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化勲章の顕彰式は11月4日、東京都内のホテルで開かれる。

文化勲章受章者と文化功労者の業績と年齢は次の通り。(五十音順、敬称略)
「文化勲章」
天野浩(あまの ひろし)名古屋大学教授。青色発光ダイオード(LED)の基礎技術開発を世界に先駆けて成功させた。54歳。
国武豊喜(くにたけ とよき)北九州産業学術推進機構理事長。現代化学の最重要領域である分子組織化学や、新たな分子組織材料の形成手法の開拓に取り組んだ。78歳。
河野多恵子(こうの たえこ、本名 市川多恵子=いちかわ たえこ)小説家。人間の深層心理のイメージをえぐり出す独自の文学的世界を構築した。88歳。
竹本住大夫(たけもと すみたゆう、本名 岸本欣一=きしもと きんいち)人形浄瑠璃文楽太夫。人形浄瑠璃文楽の魅力と芸術性を国民に広く知らしめた。89歳。
中村修二(なかむら しゅうじ)米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。青色LEDの製品化を実現し、エネルギーの革命的効率化を生み出した。60歳。
根岸隆(ねぎし たかし)東京大学名誉教授。応用ミクロ経済学や経済学説史の研究で先駆的な業績を挙げ、現代の経済学の発展に貢献した。81歳。
野見山暁治(のみやま ぎょうじ)洋画家。人間や自然の本質を抜き出した軽やかで深みのある抽象絵画を制作した。93歳。

「文化功労者」
秋山和慶(あきやま かずよし)指揮者。高い技術と指導力を発揮し、日本のオーケストラ活動の発展に大きく寄与した。73歳。
川崎信定(かわさき しんじょう)筑波大学名誉教授。緻密な分析で、日本のチベット仏教と仏教思想の研究に新しい視点をもたらした。78歳。
絹谷幸二(きぬたに こうじ)洋画家。壁画の古典技法であるフレスコ画を人間描写に適用し、現代絵画の幅を拡大した。71歳。
黒井千次(くろい せんじ、本名長部舜二郎=おさべ しゅんじろう)小説家。人間関係や内面を描き、社会への目配りも忘れない作風で高く評価される。82歳。
小池和男(こいけ かずお)法政大学名誉教授。労働経済学や人的資源管理論の第一人者として、幅広い分野での著書、論文を著した。82歳。
斎藤修(さいとう おさむ)一橋大学名誉教授。日本経済史、比較史の実践、歴史人口学の領域で優れた業績を挙げた。68歳。
佐藤勝彦(さとう かつひこ)自然科学研究機構長。宇宙の起源でインフレーション理論を提唱し、従来の理論で説明できない問題を解決した。69歳。
田中啓二(たなか けいじ)東京都医学総合研究所長。タンパク質分解系の研究を包括的に進め、生命科学の最重要テーマの一つに押し上げた。65歳。
ちばてつや(本名千葉徹弥=ちば てつや)漫画家。ヒット作を連発し、代表作「あしたのジョー」は社会現象となり、時代を超えて語り継がれている。75歳。
常磐津英寿(ときわず えいじゅ、本名 鈴木英二=すずき えいじ)常磐津節三味線演奏家。常磐津節の伝統を継承し、創作曲も多く発表した。87歳。
樋口久子(ひぐち ひさこ、本名 大塚久子=おおつか ひさこ)プロゴルファー。海外メジャー大会での日本人初優勝を果たすなど国内外で通算72勝を挙げた。69歳。
宝生閑(ほうしょう かん)能楽師。ワキ方として卓抜した技芸を持ち、後継者養成にも取り組んだ。80歳。
山川民夫(やまかわ たみお)東京大学名誉教授。新しい糖脂質を発見するなど、糖鎖研究の基盤となる優れた研究を展開した。93歳。
山本明夫(やまもと あきお)東京工業大学名誉教授。有機金属化学の分野で多数の触媒的有機合成反応を開発するなど先駆的な業績を挙げた。84歳。
湯浅譲二(ゆあさ じょうじ)作曲家。実験的、先進的な作曲技法を駆使した作品で、現代音楽の新しい可能性を追求した。85歳。

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