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世界初の宇宙ヨット「イカロス」ギネス認定

2012.12.10

飛行中のイカロスの想像図(提供:JAXA)

飛行中のイカロスの想像図(提供:JAXA)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2010年5月に打ち上げた惑星間ソーラーセイル宇宙機「IKAROS(イカロス)」が世界初の“宇宙ヨット”としてギネス世界記録に認定されたと発表した。同時に、宇宙空間でのイカロスの姿を撮影した分離カメラ2台(DCAM1、DCAM2)が惑星間の世界最小の子衛星として認定されたという。

 「ソーラーセイル」は、燃料を使わずに、宇宙空間で帆を広げて太陽光の圧力を受けながら飛行する航法で、イカロスは宇宙空間で面積が14メートル四方、厚さがわずか0.0075ミリメートルという薄いポリイミド樹脂製の膜面を広げることに成功した。さらに膜面の一部に取り付けた薄膜の太陽電池(ソーラー電力セイル)による発電も行った。

 2台の分離カメラ(直径6センチメートル・高さ6.7センチメートルの円筒形、重さ264グラム)は、イカロス本体から放出され、離れて行く約15分間にイカロスの膜面の展開の様子や全景など100枚近くの写真を撮影した。

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