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日本の研究開発費3年連続で減少

2012.08.10

 2010年度の日本の研究開発費総額は17兆1,000億円で3年連続の減少となったことが、9日科学技術政策研究所が公表した「科学技術指標2012」で明らかになった。2011年の研究者新規採用数も2年連続で減り、大学院博士課程入学者数は2003年度をピークに減少傾向が続いていることも分かった。

 引用された数の多いトップ10論文数の国別比較で見ると、10年前(1999-2001年の平均)は4位だったのが、2009-2011年の平均は米、英、ドイツ、中国、フランス、カナダに次ぐ7位に落ちている。

 研究開発費総額は2009年度に、前年度比マイナス8.3%と大幅に減少している。2010年度はこれほどではなかったものの、前年度に比べ0.8%さらに減少した。国内総生産(GDP)に占める割合で見ると2010年度は3.6%となっており、これも2008年度をピークに減少が続いている。

 研究者の新規採用数では、企業の減少が著しい。

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