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香川、信州、帝京大学開発の小型衛星再来年度打ち上げ

2011.12.15

 宇宙航空研究開発機構は14日、2013年度に予定している全球降水観測計画(GPM)主衛星打ち上げに相乗りする小型衛星3個を公表した。

 香川大学、信州大学、帝京大学がそれぞれ開発する小型衛星で、7つの応募の中から技術、期待される成果などの評価を経て、選ばれた。

 香川大学の「STARSⅡ」(実施責任者・能見公博 工学部准教授)は、重力傾斜を利用したテザー(ひも)の伸展やテザー張力を利用したテザー宇宙ロボットの制御を目的としている。

 信州大学の可視光通信実験衛星(実施責任者・中島厚 大学院工学系研究科教授)は、衛星-地上間の双方向可視光通信実験を行う。帝京大学の微生物観察衛星(実施責任者・久保田弘敏 理工学部教授)は、微小重力環境と宇宙放射線が粘菌に与える影響を調べる。いずれも縦、横、高さがそれぞれ50センチ以下という小型の衛星だ。

 日本の主力ロケットH2Aが大型衛星を打ち上げる際、余力を利用して小型衛星を相乗りさせてほしいという要望は大学、企業などに強い。2009年以来、宇宙航空研究開発機構は毎年、相乗りする小型衛星を公募し、これまで東大阪市の中小企業から成る東大阪宇宙開発協同組合が開発した「まいど1号」など10個の小型衛星が打ち上げられた。

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