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ノーベル医学生理学賞は欧米の3免疫学者に

2011.10.04

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、2011年のノーベル医学生理学賞をブルース・ボイトラー米スクリプス研究所教授、ジュール・ホフマン・フランス分子細胞生物学研究所前所長、ラルフ・スタインマン米ロックフェラー大学教授の3人に贈ると発表した。

 ボイトラー、ホフマン両氏は、先天性(自然)免疫機構に関わる発見、スタインマン氏は後天性(適応)免疫における樹状細胞とその役割を解明した業績が評価された。

 ノーベル財団は、受賞者を発表した直後、スタインマン氏が9月30日に死亡していた、と発表するとともに、受賞者の決定に変更がないことを明らかにした。ノーベル賞の選考は生存者であることが条件となっている。

 自然免疫の研究分野では、審良静男・大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授の業績も内外でよく知られている。研究論文がどれだけ他の研究者に引用されるかを基に国際文献情報企業のトムソン・ロイターが毎年発表しているノーベル賞受賞有力候補にも審良教授は2008年、今回受賞したボイトラー、ホフマン両氏と並んで有力候補に名前が挙がっていた。

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