ニュース

「科学技術イノベーション政策のための科学」研究提案募集

2011.07.08

 科学技術振興機構は、戦略的創造研究推進事業の新しい課題として「科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム」を設定し、研究提案の募集を始めた。

 社会が必要としている課題の解決に役立つ政策をつくりあげるため、客観的な根拠に基づいた「政策のための科学」が必要、という声は国際的に高まっている。文部科学省は、有効な政策を立案する「客観的根拠に基づく政策形成」の実現に向け、科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」のための研究推進や人材育成を今年度の新たな重点政策に挙げていた。

 「科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム」への研究提案には、「自然科学と人文・社会科学にまたがる知見を活用した分野横断的な研究開発」「課題の改善に向けての道筋や成果実装の担い手を具体的に想定した計画」であることなどが求められている。

 プログラム総括は森田 朗・東京大学 大学院法学政治学研究科教授で、採択件数は数—10件程度、実施期間は1年半から3年、研究開発費は年1,500-2,000万円となっている。研究提案の締め切りは8月29日正午。

 日本は、5年ごとに更新する科学技術基本計画の下で、効果的な研究開発資金の投入が図られてきた。しかし、研究開発資金の投入額の割には十分な効果が上がっていない国、という評価も海外にはあるとも言われている。

関連記事

ページトップへ