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気温上昇2℃以下に抑えるには今世紀中CO2回収も必要

掲載日:2011年2月24日

地球の平均気温上昇を2℃以下に抑えようとすると今世紀中に二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにするだけでは済まず大気中からCO2を回収しなければならないことが、海洋研究開発機構などの予測研究で明らかになった。

この研究は、文部科学省の「21世紀気候変動予測確信プログラム」の下で行われたもので、海洋研究開発機構のほかに東京大学大気海洋研究所と気象庁気象研究所の研究者たちが参加した。結果は、現在作業が進む「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第5次評価報告書に反映される。

300年先までの長期的予測では、気温上昇を2℃以下に抑える(大気中のCO2濃度を410ppm、メタンなど他の温室効果ガスも加えて450ppm相当で安定化)ためには、2040年代にCO2排出量をほぼゼロにし、さらに今世紀後半はゼロ以下(人的手法により大気中からCO2を取り除く)にしなければならないという結果が得られた。

また、2030年ごろまでの近未来については、自然の気候変動も織り込んだ新しい手法で予測した結果、過去10年程度は全地球の温度上昇が鈍ったかのように見えたものの、今後10年は温暖化が本格化することが明らかになった。

台風についての予測では、数は減り経路も東へ偏って東南アジア沿岸域への接近数は減るものの、強度は強まる、という結果となった。

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