ニュース - 速報・レビュー(ニュース速報) -

耐久性優れた色素増感太陽電池開発

掲載日:2011年2月22日

次世代太陽電池として期待が大きい色素増感太陽電池の課題である耐久性を向上させることに、九州工業大学と新日鉄化学の研究開発チームが成功した。新日鉄化学が試作した直径3センチ、長さ20センチの円筒形太陽電池セルは、3月2日から東京・臨界副都心の東京ビッグサイトで開かれる「PV EXPO 2011」で新日鉄化学ブースに展示される。

早瀬修二・九州工業大学大学院生命体工学研究科教授と新日鉄化学が開発した色素増感太陽電池は円筒形であるのが特徴。円筒形ガラス面の端を閉じれば電解液を封じ込むことができるため、封止部分の面積が平板型に比べ少なくてすみ、その分耐久性が向上した。これまで研究開発が進んでいた平板型は、ガラス板の間に接着剤で壁をつくり電解液を封入していた。

円筒形になったことで、太陽の光が受光面で屈折して円筒形内部に集まるという利点もあり、平板型に比べ発電量が低下することもない。

色素増感太陽電池は1991年にスイス・ローザンヌ工科大学のグレッツェル教授によって開発された。普及しているシリコン太陽電池に比べると発電効率は劣るものの、塗布というコストがかからない方法で作製できることから、安価な次世代有機系太陽電池として研究開発が進められている。

この成果は、科学技術振興機構 産学イノベーション加速事業・戦略的イノベーション創出推進(S-イノベ)「有機材料を基礎とした新規エレクトロニクス技術の開発」の一環として得られた。

ページトップへ