ニュース - 速報・レビュー(ニュース速報) -

日立がHDDやエアコンからレアアース回収技術開発

掲載日:2010年12月7日

使用済みのハードディスクドライブ(HDD)のモータやエアコンなどのコンプレッサーからレアアース磁石をリサイクルする技術を、日立製作所が開発した。コストや回収率を試算した上で、2013年をめどにリサイクルの本格稼動を目指すとしている。

レアアース磁石は、強い磁力を持たせるためネオジムを、耐熱性能向上のためにジスプロシウムを鉄に加えた合金。ネオジム、ジスプロシウムはレアアースと呼ばれ、産出量の約97%を中国が占めているため、資源確保の観点からにわかに大きな問題となっている。

日立が開発した技術は、レアアース磁石の分離・回収の効率がHDDの場合、現在の手作業より約8倍高く、従来、分解が困難だったコンプレッサーについても新たに切断装置や脱磁装置などを開発し、高効率で安全な分離・回収を可能にした。HDDの分解装置は振動を与えてネジをゆるませる方法を採用している。コンプレッサーは切断装置と抜き取り装置でレアアース磁石を含むローター(回転子)を分離、その後振動を与えてレアアース磁石だけを分離・回収する。

レアアース磁石からのネオジムとジスプロシウムの抽出は、岡部徹・東京大学生産技術研究所教授との共同研究で酸などの化学薬品を使わない新たなレアアース抽出技術の実験に成功した。ネオジムやジスプロシウムと親和性の高い特定の抽出媒体を用い、最終的に加熱して抽出媒体を蒸留させることでレアアースの合金だけを取り出すことができる。

この技術開発成果は、経済産業省の「平成21年度新資源循環推進事業費補助金(都市資源循環推進事業-高性能磁石モータ等からのレアアースリサイクル技術開発)」を受け、昨年10月から開発を始めた結果、得られた。

ページトップへ