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電気自動車に向いたリチウム電池負極材料開発

掲載日:2010年10月26日

電気自動車やハイブリッド車に適した電池負極材料を産業技術総合研究所などの研究チームが開発した。

産業技術総合研究所の秋本 順二・結晶制御プロセス研究グループ長、後藤 義人・ナノ移動解析研究グループ長と石原産業株式会社が開発した材料は、化学式H2Ti12O25のチタン酸化物。高い安全性と長寿命化が求められている車搭載用リチウムイオン2次電池の負極材料として応用が期待される。石原産業は今後、電池メーカーなどへサンプルを提供し、化学組成、結晶構造、粉体特性の最適化を追求、入出力特性などの改善を行う予定だ。

リチウムイオン2次電池は、体積あるいは重量当たりの電力量(エネルギー密度)が大きいことから、携帯電話、ノートパソコンなどモバイル機器のバッテリーとして広く使われている。ただ、現在、負極材料として最も使用されている黒鉛系炭素材料は、60 ℃以上の高温環境下で長時間使用すると容量が低下するなどの弱点を持つ。今後、大きな需要が見込める電気自動車やハイブリッド車用の電池材料としては、より高容量で高寿命の材料開発が期待されている。

新しく開発されたチタン酸化物材料は、黒鉛系炭素材料に代わる負極材料として期待が大きいチタン酸リチウムと異なり高価なリチウムも含まないことから、コストを抑える利点も持つ。

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