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2020年に車両型ロボットで月探査

掲載日:2010年8月2日

宇宙開発戦略本部の「月探査に関する懇談会」が29日、報告書「わが国の月探査戦略」を公表した。

2020年にロボットにより月の南極域に基地を構築し、岩石を採取して地球に持ち帰るほか地震計による内部構造の探査などを行い、月の起源と進化に迫り、月資源利用の可能性も探るという目標を掲げている。

また、有人宇宙活動についても「有人往還システムについて鍵となる要素技術などの基礎段階の研究開発に取り組み、2020年ごろまでに実現の見通しを得る」としている。

宇宙開発戦略本部内の議論で、2足ロボットによる月探査が有力視されたこともあったが、懇談会の報告では、ローバタイプ(車両型)のロボットが探査を確実に実施できるとされた。2足歩行タイプロボットについては、今後の技術開発の進捗次第では2020年以降、人との連携などが想定される場合に活用が考えられるとしている。

資金規模については2015年ごろまでに約600-700億円、2020年ごろまでに約2,000億円が必要という試算を示した。

有人宇宙活動については巨額のコストがかかることから「わが国一国で取り組むことは非現実」とし、有人往還システムについて今後10年程度はシステムの検討とともに有人に特有なエンジンの安全化技術、緊急脱出技術、生命・環境維持技術、帰還の安全化技術など鍵となる要素技術の研究開発に重点を置くとしている。これに必要な資金は900億程度で、その後、実機規模の研究開発に進むには数千億円規模の資金が必要としている。

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