アスベストを施設に使用していないかどうかの調査を終えていない学校や公立教育・文化施設が3月末時点で全国に904機関あることを、文部科学省が12日公表した。
最も多かったのは、幼稚園、小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校を併せた公立学校で482機関。次いで公立の社会教育施設が122機関、私立学校(幼稚園、小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校、大学など)が105機関となっている。
また、共同調理場、教育研修センター、教育支援センター、教員宿舎など公立学校関係施設86、公立社会体育施設76、公立文化施設32も調査が完了していない。
国公立の高等専門学校、大学(付属校を含む)、大学共同利用機関はすべて調査を終えている。
調査未完了が多かった公立学校(幼稚園、小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校)を都道府県別で見ると、大阪府が91と最も多い。次いで福島県80、東京都58、青森県30、福岡県29、三重県28、広島県21、富山県20の順となっている。
私立学校(幼稚園、小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校)は東京都の9校が最高で、残りはすべてそれより少なかった。