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日中92大学が参加し大学フェア・フォーラム

2010.01.13

 日本と中国の92に上る大学が参加し、グローバル時代における日中大学の連携を探る「日中大学フェア&フォーラム」が、29、30の両日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれる。

 「変貌する日中の大学-グローバル大競争・連携時代を迎えて-」と題するフェア&フォーラムを主催するのは、科学技術振興機構中国総合研究センター、日本学術振興会、中国留学服務中心の日中3機関。フェアは、日中大学間の研究教育協力だけでなく、大学と企業の交流・連携を促進するための最新研究成果や技術シーズを各大学が展示する。

 また2日間にわたり「大学の戦略的マネジメント」「学生および研究者交流の現状と課題」「人材育成の新たな取り組み」などのテーマを挙げて、日中の大学人がパネルディスカッションを行う。

 中国側からは、張秀琴・中国教育部国際交流与合作司長に加え、復旦大学の元学長で現在、英ノッティンガム大学学長の物理学者、楊福家氏が基調講演をする。

 主催者によると、日中間の大学交流は拡大しており2006年に日中間の大学交流協定締結件数が日米間を抜いて一位になった。中国側から見ると米国との交流協定締結数が日本より上回る。しかし、地理的な近接性やアジアの中での両国の経済発展や研究教育の水準からすれば日本と中国の連携促進はお互いメリットがある、としている。

 中国をはじめとするアジア諸国との連携強化を求める声は、国内で急激に高まっている。年末に公表された武田計測先端知財団「科学技術の国際連携戦略研究会」の政策提言「アジア研究圏の創設」も、科学技術に関してアジア域内を人・情報・資金が自由に行き来できるようにする「アジア共同体」を実現させるために、まず「アジア研究圏」の創設を提言している。

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