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ノーベル医学生理学賞は米の3研究者に

2009.10.06

 スウェーデン・カロリンスカ研究所は5日、ノーベル医学生理学賞を染色体が保護される仕組みを発見した米国のエリザベス・ブラックバーン、キャロル・グライダー、ジャック・ショスタク3教授に贈ると発表した。

 ことしのノーベル医学生理学賞の有力候補としては、国際情報企業「トムソン・ロイター」が3分野6人の名前を直前に挙げていたが、3教授はこの中に含まれていた。同社は、主な文献でどれだけ研究論文が他人に引用されているかを示す被引用数で研究成果の重要度を評価し、毎年、ノーベル賞受賞候補者を予想、公表している。2002年から昨年まで同社が挙げた92人の受賞有力候補者中、11人がノーベル賞を受賞している。今年も医学生理学賞で3人が受賞したことで、論文の被引用数を重視する「トムソン・ロイター」の評価法があらためて注目されそうだ。

 ことし医学生理学賞受賞の有力候補としてあげられていた3分野6人の中には、磁気共鳴機能画像法(fMRI)の基本原理を発見した小川誠二氏が含まれていたが、今回は受賞を逃した。

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