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スマトラ島環境保全で3,000万ドルの環境債務スワップ

2009.07.06

 
国際自然保護団体「コンサベーション・インターナショナル」(CI)によると、米政府はインドネシアの債務3,000万ドル(約29億円)をスマトラ島の自然生態系保全推進と帳消しにする環境債務スワップを発表した。

 
環境債務スワップとは、保護区設定など自然保護の推進を途上国に約束させる交換条件として途上国の累積債務を肩代わりする取り組み。今回の環境債務スワップは、米国の熱帯林保全法のもとでインドネシアと取り交わされる初のケースで、これまでの環境債務スワップとしては最大額のものとなる。米政府が熱帯林保全法に基づいて2,000万ドルの支援を行うほか、CIと現地のNGO、インドネシア生物多様性財団もそれぞれ100万ドルを支援する。

 
インドネシア政府は、今後8年間で3,000万ドルの基金を設立し、オランウータンやスマトラトラ、スマトラサイをはじめ、貴重な野生生物数百種が生息するスマトラの森林地帯の保全、修復にあてる。

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